卒業生・修了生メッセージ

清水 健吾 さん

児童学研究科 博士前期課程[児童心理学]修了

児童学研究科 博士前期課程[児童心理学]修了

事前にプランニングすれば
海外に住んでいても大学院で学ぶことは可能です。

会社員として働いていましたが、妻の家族がいる中国への移住を決意。日本語教師の資格を取り、現在は青島科技大学の講師として、学生に日本語や日本の文化を教えています。毎日、試行錯誤しながら指導する中で、基礎からしっかり教育学を学び、日本語を教えるよりよい方法を見つけたいと思い、大学院への進学を決めました。日本の児童学は中国でも評価が高く、通信教育なので海外にいながらでも多彩な専門科目を学べることが、聖徳を選んだ理由です。
 研究テーマは「中国で日本語を学ぶ大学生の学習意欲と経済環境の関係性」。現場で教えていると、中国では経済力がそのまま学力に比例しているように感じられる瞬間が多々あります。仮にそれが事実であるならば、経済力に関係ない平等な教授法を検討し、提供することが最終的な目標です。指導教員とは主にメールで連絡を取り合い、疑問点や修士論文についてのアドバイスをいただきました。また、スクーリングでは、長年教師をしている方など様々な地域から通っている学生の方々との出会いを経験。現場の生の声を聞けて、情報交換ができることも、自分にとって大きな刺激になりました。
 スクーリングの日程や修士論文の進め方など、事前にプランニングをすれば海外に住んでいても大学院で学ぶことは可能です。今後も研究を続け、新たな研究テーマが見つかれば博士後期課程へ進むことも視野に入れています。また、将来的には大学院で学んだことを活かし、中国で児童教育に関する起業をすることが夢ですね。