卒業生・修了生メッセージ

米川 純子 さん

児童学研究科 博士前期課程[児童心理学]修了

児童学研究科 博士前期課程[児童心理学]修了

幼児期の発達について深く学ぶことで、
地域の教育支援計画の活性化に貢献していきたいです。

短大を卒業し、宮城県塩釜市の公立保育士として10年以上働いてきました。経験も十分積み、今までとは違った視点から子どもの成長をみたいと思うようになり、異動の希望を出しました。現在は、子育て支援課で児童館、なかでも放課後児童クラブの運営を担当しています。年間300~400人の児童やその保護者と入館面接をしているのですが、児童の発達課題に対して保護者と支援者の持つ意識にギャップを感じることがあります。保護者と支援者をはじめとする行政内の連携がもっとスムーズにできればと考え、宮城県の個別教育支援計画である「すこやかファイル」を活用するための研究を進めています。「すこやかファイル」とは、保護者に限らず、教師や医師など1人の子どもの成長に携わる人々が、成長過程や診断内容などを記録できるツールです。個人情報開示の同意を得ることができれば、その子のファイルを関係者間で共有することができます。教育支援環境の向上のために、どういった活用方法が考えられるのか追究したいと思っています。将来的には、現場経験や大学院で学んだことを活かしながら、行政の立場から、地域の教育支援環境づくりに貢献していきたいです。