卒業生・修了生メッセージ

緒方 紀子 さん

児童学研究科 博士前期課程修了

児童学研究科 博士前期課程修了

さまざまな分野から子どもを捉える。
大学院で修得した多様な視点が病院の現場で活かせました。

小学校の養護教諭のほか、保育園で看護師として働いていた経験があります。保育園では、看護師の役割や専門性が確立していないことを実感しました。この時の思いから、大学院の修士論文では、「子どもへの健康支援における看護師の役割について」を研究しました。東京都下の約2 0 0 の認可保育所で働く保育士と看護師に質問紙調査を行ったほか、面接調査も5 園ほど実施しました。保育園で実践されている看護を比較し検討することで、問題点や課題が明らかになったのは大きな成果です。修士取得後は、1年半弱ではありますが、病院での看護師としての経験を積むため大学病院の小児科に勤務しました。対象者は、乳幼児から青年期まで幅広く、病気療養中の子どもたちには活動制限があります。小学校や保育園の現場とは異なる看護に難しさを感じることがありましたが、貴重な経験ができ、自分自身の成長につながったと思います。大学院では、教育学や社会学、教育史などさまざまな分野から子どもを捉えてきました。この多様な視点が、病院の現場で活かせたと感じています。これからも研究を続けていき、近い将来、教員としてさらに学びを深めていきたいと決意を新たにしています。