児童学研究科 博士後期課程修了
平澤 真名子 さん
博士後期課程での研究テーマは「読解指導における傍線引きの効果に関する教育心理学的研究」。前期課程での語彙指導についての研究を土台に、実際に授業で活用できる研究テーマを設定しようと考えました。“傍線引き”を研究テーマに選んだのは、多くの現場で活用されているにもかかわらず、その指導法が正確に確立されていないという現状を知ったからです。研究を進める中でわかってきたのが、傍線引きで大切なのは、線の引き方、引く場所、というよりも、線を引くという行為にあたりどこが大切なのか注意しながら文章に向かうということ。ただ何となく文章を読むのと、傍線を引くためにペンをかまえて、注意深く文章に向かうのでは、文章の理解度に大きな差が出ることがわかりました。
このような研究は、実際の人の行動によるところが大きいのですが、その効果は客観的に実証されなければなりません。そのため休日は、ほとんど終日統計ソフトと向き合っていました。「先生、いつ博士号とれるの」と声をかけてくれる生徒も多く、そんな心づかいにいつも励まされていました。
また、この時担当していた生徒たちの成績が、実際に著しく上がったことは、“学びに貢献できる研究”にこだわっていた私にとって、大きな喜びとなりました。
このような研究は、実際の人の行動によるところが大きいのですが、その効果は客観的に実証されなければなりません。そのため休日は、ほとんど終日統計ソフトと向き合っていました。「先生、いつ博士号とれるの」と声をかけてくれる生徒も多く、そんな心づかいにいつも励まされていました。
また、この時担当していた生徒たちの成績が、実際に著しく上がったことは、“学びに貢献できる研究”にこだわっていた私にとって、大きな喜びとなりました。