Interview
インタビュー

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  2. 2022 5月

卒業生・修了生メッセージ

児童学研究科 博士前期課程 [児童文化学]修了

北村 麻樹 さん

以前、専門学校で教員をしていた際、学生たちから“保育の現場に出た時に、子どもの年齢に合った保育をどのように考えていけばいいかわからない”という相談を受けることがよくありました。こうした学生たちの悩みに耳を傾けているうちに、もっと専門知識を増やして、論理的に伝えたいと考えるようになり、大学院への入学を決めました。現在は、「子どもの造形遊びに対しての指導力を養うために。~学生の理解度の調査~」というテーマで研究を進めています。まだまだスタート地点ではありますが、構想としては、新聞遊びという造形表現にスポットをあてたいと考えています。造形表現に対しての学生の理解度を確認できるような評価表を作成し、遊び方の違いや工夫の仕方等、0歳児~5歳児それぞれの発達に合わせた指導ができるようにしてあげることがゴールイメージです。仕事との両立等、通信の大学院で学ぶのは簡単ではありませんが、私の住んでいる関西でも科目終了試験を受験できたり、論文指導も長期休暇を利用して集中的に指導いただけたりと、なんとか続けられています。この先も学生たちが実際に保育の現場で活かせるような、多くの新しい知識を修得しながら研究に励んでいきたいと思っています。

卒業生・修了生メッセージ

児童学研究科 博士後期課程修了

平澤 真名子 さん

博士後期課程での研究テーマは「読解指導における傍線引きの効果に関する教育心理学的研究」。前期課程での語彙指導についての研究を土台に、実際に授業で活用できる研究テーマを設定しようと考えました。“傍線引き”を研究テーマに選んだのは、多くの現場で活用されているにもかかわらず、その指導法が正確に確立されていないという現状を知ったからです。研究を進める中でわかってきたのが、傍線引きで大切なのは、線の引き方、引く場所、というよりも、線を引くという行為にあたりどこが大切なのか注意しながら文章に向かうということ。ただ何となく文章を読むのと、傍線を引くためにペンをかまえて、注意深く文章に向かうのでは、文章の理解度に大きな差が出ることがわかりました。
このような研究は、実際の人の行動によるところが大きいのですが、その効果は客観的に実証されなければなりません。そのため休日は、ほとんど終日統計ソフトと向き合っていました。「先生、いつ博士号とれるの」と声をかけてくれる生徒も多く、そんな心づかいにいつも励まされていました。
また、この時担当していた生徒たちの成績が、実際に著しく上がったことは、“学びに貢献できる研究”にこだわっていた私にとって、大きな喜びとなりました。