卒業生・修了生メッセージ

栗田 悦子 さん

人文学部(現:心理・福祉学部) 心理学科卒業

人文学部(現:心理・福祉学部) 心理学科卒業

自分探しのために、学びはじめた心理学。
学びを通じて、仕事に対する視野が広がりました。

「自分を変えたい」という強い想いを胸に入学

聖徳大学に入学する前は、外科病棟で看護師をしていました。消化器系の手術を受ける患者さんのケアや、抗ガン剤治療、高圧酸素治療などに携わり、ハードな日々を送っていました。看護師として、とても充実した環境ではありましたが、心身ともに疲労が蓄積し、体調を崩してしまいました。それがきっかけで「自分を変えたい」と思うようになり、もともと興味がある心理学を学ぶことで、もしかしたら新しい気付きや発見に出逢えるかもしれない、と考えました。そこで、仕事をしながら学ぼうと、思い切って通信制の大学へ入学することにしました。

入学から3年目 より深く学ぶために卒業研究を決意

菅沼憲治先生の「人格心理学」は、大好きな授業のひとつで、その中で「アサーティブ行動」を学びました。自分の主張をおしつけずに要求を表現する、ということが大変興味深く、学びを深めるほどに、もっと学びたい、ゆくゆくは大学院へ進学して臨床心理士の資格を取得したい、という思いが強まっていきました。入学してから3年間で卒業に必要な単位はすべて修得していたのですが、大学院への進学を考え、卒業研究を追加履修することに。スクーリングでできた友人たちにも相談にのってもらい、仕事と研究活動を両立させることができるのかを、とことん悩んだ末での追加履修でした。卒業研究は、菅沼先生に指導していただき、「看護師の幸福感」というテーマで、看護師は仕事をする中でどんな瞬間に幸福を感じるのかを明らかにすべく、研究に没頭しました。ゼミには、よく4名の通学生と一緒に参加させていただきました。自分の研究内容について客観的な意見をもらったり、他のゼミ生の研究にふれることでさらに知識が増えたように思います。

卒業後、「認定心理士」と「心理相談員」の資格を取得

卒業後は、「認定心理士」と「心理相談員」の資格を取得しました。さらに、日本認定心理士会という学会に入会し、心理学の自己研鑽に日々努めています。職場では、大学で学んでいたことが上司に認められ、病棟での業務だけではなく、看護部長秘書も兼務しています。看護部長からは、業務に関して、心理学の知識を活かした見解を求められることもあります。心理学を学んだことで、以前とは違う視点を持って仕事に取り組めるようにもなったので、看護部長のサポートだけではなく、看護師としての医療現場での仕事や職場の人間関係などさまざまな場面で心理学の知識を役立てていきたいと思っています。将来的には大学院へ進学して「臨床心理士」の資格を取得することを考えているので、学会での活動など、少しずつ準備を始めています。