卒業生・修了生メッセージ

村上 知子 さん

児童学研究科 博士前期課程 [保育学]修了

児童学研究科 博士前期課程 [保育学]修了

子どもが「自らを守る力」を遊びの中でどう身につけるか、
乳幼児期に特化した聖徳の「保育学」の中で研究していきたいです。

現在、短大の幼児教育学科で講師を務めながら、聖徳で「遊びを通した安全教育」を研究テーマに学んでいます。学ぶきっかけになったのは、東日本大震災後の県内保育園へのアンケート調査で、安全教育をいかにマニュアル的な学習として捉えているかがわかったことでした。しかし実際はマニュアル的な安全指導だけでなく、災害や事故などのリスクを回避するには「子ども自身が自分を守る力」を身につけることが必要です。そのためには基礎体力がつく乳幼児期の遊びが重要で、日常的にどんな遊びが必要かなど、体系付けられるよう勉強中です。聖徳を選んだのは、乳幼児期にスポットを当てた保育学領域があったから。若い頃に幼稚園教諭として勤めた経験を通して理解を深めることができるので、とても有益です。年間の費用負担が軽減できる長期履修制度もあり、仕事をしながら自分のペースで学べるのも魅力です。難しい科目も多いのですが、短大の学生たちに中途半端なことは教えられないので目標は高いほうがいいと感じています。学生たちと共に自分も前進し続けたいですね。今後は学んだことを学生に伝え、各保育園・幼稚園で、子どもたちが将来にわたって安全に生きていける力を育成してもらえたら、と願っています。